MIG's DO-LUCK GALLERY

外国TV映画をイラストで紹介します

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更新日 2021-01-13 | 作成日 2016-05-13

 

MOVIE

映画は見た状況によって印象はそれぞれ。
印象深かった、記憶に残った、イラストの書きやすい、そんな作品たちです。

シャレード

Charade (1963)
Director:Stanley Donen
●ストーリー
離婚を決意して自宅に戻ったレジーナ・ランパートは、富豪の夫が家財道具一式と共に消えたことを知ります。警察によると、夫は家財道具の売却代金25万ドルを持って列車に乗ったが、誰かに突き落とされた亡くなった、とのこと。夫の遺品は小さなバッグに手帳、櫛、万年筆、レジーナに宛てた切手が貼ってある未投函の手紙等のほか、パスポートが4通。その後、旅行先で知り合ったピーター・ジョシュア、葬儀に訪れたハゲた小柄な男・ギデオン、やせた背の高い男・テックス、大柄で右手が義手の男・スコビーと、次々と見知らぬ男たちと出会うことになります。そして、アメリカ大使館のバーソロミューから亡くなった夫の本当の素性を知らされます。夫は戦時中の任務で輸送していた25万ドル相当の金塊を、葬儀に訪れた3人を含めた4人で隠し山分けを計画。戦況の悪化に紛れ夫が独り占めしたというのです。3人は25万ドルのありかを探すためにレジーナを脅迫、その後3人の仲間が一人ずつ殺され始めます。殺人者は?25万ドルは?謎が解けないままそれぞれの疑心暗鬼は深まっていくのです。ヘンリー・マンシーニの名曲がサスペンスを盛り上げてくれるミステリー作品。
●キャスト
ピーター・ジョシュア Cary Grant…Peter Joshua
レジーナ・ランパート Audrey Hepburn…Regina Lampert
ハミルトン・バーソロミュー Walter Matthau…Hamilton Bartholemew
テックス James Coburn…Tex Panthollow
スコビー George Kennedy…Herman Scobie
シルヴィー Dominique Minot…Sylvie Gaudet
ギデオン Ned Glass…Leopold W. Gideon

キャットバルー

Cat Ballou (1965)
Director:Elliot Silverstein
●ストーリー
キャサリン・バルーが教師の資格をとり、久しぶりに故郷のウォルフ・シティに戻ると、父フランキーの経営する牧場では、町の顔役パーシバルの開発会社と利権をめぐる対立が生じていました。パーシバルはウォルフ・シティ開発会社をつくり、大屠殺場を中心とした帝国を築こうとしていたのです。キャサリンは、開発会社がフランキーを殺すために雇った殺し屋ストロウンに対抗するため、汽車の中で知りあったクレイ 、彼の伯父ジェド、そして伝説のガンマン「キッド」シェリーンを雇います。しかし、ウォルフ・シティに現れた「キッド」はただの酔っぱらい。ナット・キング・コールとスタビー・ケイの歌声で語られる異色西部劇です。
●キャスト
キャット・バルー Jane Fonda…Catherine 'Cat' Ballou
キッド・シェリーン/ティム・ストロウン Lee Marvin…Kid Shelleen / Tim Strawn
クレイ・ブーン Michael Callan…Clay Boone
ジェド Dwayne Hickman…Jed
Nat 'King' Cole…Shouter (as Nat King Cole)
Stubby Kaye…Shouter
ジャクソン・トゥー・ベアーズ Tom Nardini…Jackson Two-Bears
フランキー・バルー John Marley…Frankie Ballou
パーシバル卿 Reginald Denny…Sir Harry Percival
シェリフ Jay C. Flippen…Sheriff Cardigan
ブッチ・キャシディ Arthur Hunnicutt…Butch Cassidy
シェリフ Bruce Cabot…Sheriff Maledon
●感想
ナット・キング・コールとスタビー・ケイの演奏と歌で語られる伝説のキャットバルーのお話。シンプルなお話ですが、狂言回しとしての彼らの歌が楽しいです。リー・マービンの二役、酔っぱらいから酒を断ち伝説のガンマンに戻るシーンなども面白く、酔っぱらって壁にもたれかかるキッドと同様に酔っぱらった演技の馬も演技賞もの。この作品でリーマービンはアカデミー主演男優賞を受賞しています。

五つの銅貨

The Five Pennies(1959)
Director:Melville Shavelson
●ストーリー
デキシーランド・ジャズのコルネット奏者、レッド・ニコルズ(1905〜1965)の伝記をベースにした音楽映画。コルネット奏者のレッド・ニコルズは、妻ボビーをボーカルに据え、ファイヴ・ペニーズを結成して成功をおさめます。しかし娘が小児麻痺で倒れると、ハードな子連れの演奏旅行を続けられないとコルネットを捨て、音楽業界から去ります。数年後、造船所で働くニコルズでしたが、娘の誕生パーティーをきっかけにコルネット奏者としてカムバック、そしてエンディングへと進みます。
●キャスト
レッド・ニコルズ Danny Kaye…Ernest Loring Nichols aka 'Red' & 'Ernie'
ボビー Barbara Bel Geddes…Willa Stutsman aka 'Bobbie Meredith'
ルイ・アームストロング本人 Louis Armstrong…Himself
トニー Harry Guardino…Tony Valani
ウィル Bob Crosby…Wil Paradise
アーサー Bobby Troup…Arthur Schutt
ドロシー(6歳〜8歳) Susan Gordon…Dorothy Nichols, ages 6 to 8
ドロシー(12歳〜14歳)Tuesday Weld…Dorothy Nichols, age 12 to 14
●感想
ダニー・ケイがさまざまな演奏スタイルを見せる場面は彼の独壇場といった感じですね。タイトルの「五つの銅貨」を歌うドロシーとの場面が微笑ましい。カムバックを盛り上げるエンディングが最高です。
●映画中でのコルネット演奏は、ニコルズ本人のもので彼はこの映画の6年後に世を去りました。「五つの銅貨」と「ラグタイムの子守唄」は、ダニー・ケイ夫人のシルヴィア・ファイン作曲だそうです。ボビー役のバーバラ・ベル・ゲデスは「ダラス」のエリー・ユーイングとしてよく知られています。

メリーポピンズ

メリーポピンズ Mary Poppins (1964)
Director:Robert Stevenson
●ストーリー
子供たちのいたずらが過ぎて家政婦さんがなかなか居着かない銀行家の家庭に、どこからともなく風に乗ってやってきた家政婦さん「メリーポピンズ」が魔法を使って子供たちと心を通わせ、離れかけていた家族の絆を思い出させる物語。定番の設定で映画でもTVでも同様の作品があります。ディズニーのミュージカル。楽しい歌やしんみりとする歌が満載です。アニメと実写の合成が話題になりました。
●キャスト
メリー・ポピンズ Julie Andrews…Mary Poppins
バート Dick Van Dyke…Bert / Mr. Dawes, Sr.
●感想
学校から見に行った映画で楽しく見たように記憶しています。勤め始めて自宅に遊びに来た会社の後輩数人に見せたらみんなが楽しんでくれました。あらためて見直してみると楽しい場面しか記憶に残っていませんでしたね。Dヴァン・ダイクが2役だったというのも後から聞いた話。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は当時どこからか宣材を手に入れ一生懸命覚えました。
●Dヴァン・ダイクは「ディック・バン・ダイクショー」「Dr.マーク・スローン」とTVでも活躍。「Dr.マーク・スローン」で共演のBarry Van Dyke(新エアウルフ)は彼の息子です。

ある日どこかで

ある日どこかで Somewhere in Time (1980) 
Director: Jeannot Szwarc

●ストーリー
脚本家のリチャード・コリアは作品作りに煮詰まって休養中に、偶然立ち寄ったホテルの資料室に展示されていた写真の女優に目を奪われます。彼女にどうしても会いたい、という思いが募り彼は「タイムトラベルは可能だ」という哲学書の通りに、そのホテルの部屋で、衣装や小道具、お金などを当時のままに用意し「今は1912年だ」と自己暗示をかけます。そして過去へ。1912年のホテルに着いた彼は、舞台に出るため訪れていた彼女に近づき、そして恋に陥る…というお話です。しかし、時空を超えたその恋はある結末を迎えることになるのですが。
●キャスト
リチャード・コリア Christopher Reeve…Richard Collier
エリーズ・マッケナ Jane Seymour…Elise McKenna
ウイリアム・フォセット Christopher Plummer…William Fawcett Robinson
●感想
見たのはTVです。普通のラブストーリーは興味がなく、多分「タイムトラベル物」として見たと思います。この作品は確実にSFなんですが、純粋な恋愛を描いた悲しいラブストーリーでもあります。あまり知られていないようですが、知っている人は必ず印象に残っているようです。
●女優役のジェーン・シーモアは007などに出ていますが、TVは「ドクター・クイン」でクイン先生を演じています。これもこっちでは未放映分があるような。

情婦

情婦 Witness for the Prosecution (1957) 
Director:Billy Wilder

●ストーリー
アガサ・クリスティー原作のミステリー。法曹界の長老ロバーツ卿は、多額の遺産を残したフレンチ夫人殺害容疑者レナード・ボールの弁護を依頼されます。ポールのアリバイを証明できるのは妻のクリスチーネでしたが彼女は検察側の証人として夫に不利な証言をします。ロバーツ卿はクリスチーネが書いた手紙を手に入れ、彼女の証言を打ち崩します。そして、レナード・ボールは無罪を勝ち取りますが。その結末は……。ちなみに原題は「検察側の証人」。
●キャスト
レナード・ボール Tyrone Power…Leonard Steven Vole
クリスチーネ Marlene Dietrich…Christine Helm / Vole
ロバーツ卿 Charles Laughton…Sir Wilfrid Robarts, lawyer
看護婦 Elsa Lanchester…Miss Plimsoll, nurse
●感想
さすがに古い作品でTVで見ました。今では普通に使われていそうなどんでん返しですが、初めて見たときは「やられた」と驚かされました。アガサ・クリスティのミステリーはどろどろしたものが多いのであまり好きでないのですが、トリックの仕立てはいつも巧妙です。TVムービーでリメイク作品(1982)があり、ダイアナ・リグ(おしゃれ○秘探偵)がクリスチーネ役をやっています。

裏窓

裏窓 Rear Window (1954) 
Director:Alfred Hitchcock


●ストーリー
ヒッチコック監督のミステリー。原作はコーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)の短編です。カメラマンのジェフは事故で足を骨折、車椅子生活で外出ができません。そこでカメラの望遠レンズで裏窓からアパートの住人達の人間模様見るのが日課となります。ある日、口喧嘩の絶えなかった中年夫婦の妻の姿が見えなくなります。夫の怪しい挙動を観察していたジェフは、状況証拠から殺人事件と確信。恋人リサの協力で調査をすすめますが、夫がその行動に気づきます。
●キャスト
ジェフリーズ James Stewart …L. B. Jefferies
リサ Grace Kelly… Lisa Carol Fremont
刑事 Wendell Corey…Det. Lt. Thomas J. Doyle
ステラ Thelma Ritte…Stella
ラース Raymond Burr…Lars Thorwald
●感想
普通の人に突然襲ってくる恐怖を描くヒッチコック。これもサスペンス映画ですね。カメラワークがやっぱりいいです。原作の主人公を少年に替えた小・中高生向けのミニ本で読みました。犯人役は自身が車椅子に乗ることになったレイモンド・バー(アイアンサイド)です。

電撃フリント

電撃フリント Our Man Flint (1966)  Director:Daniel Mann
       In Like Flint (1967) Director:Gordon Douglas

●ストーリー
東西冷戦の時代、50年代・60年代。小説の分野でもスパイが活躍し、1962年には007シリーズ「Dr.No」が公開され大ヒットしシリーズ化されます。それにあやかるようにスパイ映画が次々と製作。その中でたった2作ながら記憶に残る「電撃フリント」。そのスーパーすぎるキャラクター、とぼけたスパイ兵器、そしてBリー仕込みのアクション(?)でクールに決めるジェームズ・コバーンの格好良さにはまる、といった作品です。作品としての評価はかなり低いですが、記憶に残るという意味でのエンターテイメント性は高かった、ということでしょうか。ちなみに「オースチン・パワーズ」のお手本になったとも言われてるようです。
●キャスト
デレク・フリント James Coburn ... Derek Flint
クラムデン長官 Lee J. Cobb ... Cramden
●感想
ストーリーはたいして記憶にありません。多分どうでもよかったのでしょう。でも、Jコバーンの不思議なアクション、奇妙な小道具は記憶に残っています。そして、スパイ映画にありがちないっぱいの美女も。
●おまけ
スティーブ・マクイーン、チャールズ・ブロンソンなど映画で活躍している俳優が知名度が上がる前にTVシリーズに出演していることは多いんです。ジェームズ・コバーンも過去に「風雲クロンダイク」(1960)というウエスタンシリーズ(30分)に出演しています。残念ながら悪役(詐欺師)で1シーズン(17本)という短命な作品。こちらで放映されたのやら。吹替えは大平透だそうです。